健康診断レポート

ここでは、銀杏くんの健康診断の時に先生にお聞きした話を
メモしておいたものなどを公開しています。
新しいものが上になっていますl。

2007/3/31
本人は連れて行かず便だけ持って。
そして鼻にできてるハゲについて先生に相談してきました。

まず便の方は、ほんの少しカン菌が見えるけど、悪い最近はほぼなくて、便の状態はパーフェクトに近い状態。
小さい頃あれだけ困らされたコクシジウムも今はなくなってます。

そしてハゲについて。
先生に銀杏の写真を見せて聞いてみました。
鼻先っていうのは簡単にハゲる所ではないそうです。
栄養不足な場合は、まず背中に左右対称の脱毛が起こってくるそうなので
今回は栄養等によるものではないでしょうとのこと。

本人が痛がったり痒がったりしてないのであれば、考えられるのはまずケージ等にこすってしまっていること。
「それなら今更じゃなく、もっと前からハゲるんじゃないかと思うでしょうが、時期や状況によって行動も変化しますから。」
とのこと。

でもこするような環境がない場合は、人間でいう水虫のようなカビが付着している可能性も考えられるそうです。
この場合、ほとんど痒みが伴わないことも多いそうです。

それ以外に、ホルモンバランスの乱れ等も考えられるけど
それを検査するとなると麻酔して皮膚の組織を削るような検査が必要なので
今現在本人が元気そうならばそこまでの検査は必要ないんじゃないかとのこと。

カビかどうかの検査ならば毛を少し切り取ってその毛を培養液につけておくだけでできるので、
それなら簡単にできますよとのことでした。
もしそれでカビが判明すれば、投薬治療もできるそうです。

鼻をこすってしまっているだけなら、ハゲがこれ以上広がることはない。
でも鼻から頭まで広がるようであればカビやホルモン異常も疑われる。

温かくなってきたので、近々銀ちゃんを連れて病院に行こうと思います。
状態が悪くなってから病院に行くよりは、
元気なときに行っといた方が本人にも負担は少ないでしょう。

連れて行って診てもらえば、もしかしたら他に何か悪いところを
見つけてもらえるかもしれませんし。
2005/9/27
食欲不振と急激な体重減少のため、便だけ持って病院へ。
コクシジウム検出。ただし量は少なく、その他の細菌の状態はとてもよい。体重が減って抵抗力が落ちて、今まで自分の抵抗力で抑えられてたものがまた出てしまったのかもしれない。ただ今薬を飲ませて食欲がますます減ったりしたらいけないので、薬は見送ることに。普段の食事プラス栄養剤でしばらく様子を見ることになった。
体重減少として考えられるのは、まず季節の変わり目の朝晩の温度差。体温を一定に保つために過剰にカロリー消費を行ってしまうこと。それから、発情期にも体重が減ったりするそうだ。今は発情期は終わったぐらいのはずだけど、飼育下ならずれる場合もあり、現在ちょっと神経質だったり攻撃的だったりする銀ちゃんの行動から、もしかすると発情の可能性もあるかもしれない。
食欲がないのはもし病気だとすれば考えられるのは、年齢から言って内臓疾患による可能性よりも腫瘍の可能性の方が高いらし
い。腹部に腫瘍ができて内臓が圧迫されると食べれなくなるらしいけど、銀ちゃんは栗とか大好物ならば食べるので、これはないと思う。あとは不正咬合でも食べれなくなるらしいけど、銀ちゃんはクルミの殻も穴が開けれてしまうので歯も問題なさそう。
便しか見てないので、先生も実際診察しないとなんとも言えませんとのこと。とりあえずもう少し様子を見よう。
2005/9/24 先生への質問メール
【質問】

銀杏ですが、2週間前に診ていただいた時はコクシジウムも消えていて何も問題ないとのことでした。その時に 、体重の減少が少しあるとお話したところ、体重の5%以内の増減なら心配いらないとのことでした。
でも減少が5%どころじゃなくなってしまいました。
これまでの体重の推移です。
・2月末…64g前後
・5月初旬…56g前後
・5月末…65g前後(急に増えた)
・6月中旬…70g前後
・6月下旬…72g前後
それ以降はずっと70g〜75gで推移していましたが、9月3日の75.0gをピークに少しずつ体重が減り始め、9月8日 には69.5gになりました。
そしてその後も体重を減らし、9月24日時点で62.5gです。
今までの体重の推移から見て、今の減少は異常はあるのでしょうか?
食欲も、初めはなんとなく少なくなったかな?程度でしたが、現在、メインで与えているハト餌はほとんど食べ ません。ヒマワリやカボチャの種、ナッツ類、ドライフルーツなどのおやつは喜んで食べていたのですが、好物 を食べる量も減ってきている感じです。 (いつもケージを見ているわけではないので、食べた量などは餌箱の残りや食べ物の殻の量で判断しています。 )
現在は、いつもおやつ程度にしか与えていなかったものを、少し多めにエサ箱に入れてます。
便の見た目は、普通の便が大半ですが時々ゆるめのものも混ざります。ただ下痢というほどではなく、今まで何 度もあったようなゆるさですのでこれは心配はしてないのですが、ここ数日間は毎日、ゴマ粒よりも小さく硬い便を10粒ぐらいしているようです。小さい便も今までしたことはあるのですが、こう毎日することはなかったよ うに思います。
行動はとても元気に見えます。毎日日没ごろに起きてきて、ケージの中を走り回ります。部屋に放すととても元 気に走り回り、滑空もします。毎晩1時間ほど部屋に放して、そのときに全身を触ってみますが、とくに出来物 や脱毛も見当たりません。
このような状態は何かの病気の可能性があるのでしょうか?季節の変わり目や、発情期の関係もあるのでしょう か?
このまま食欲不振と体重減少が続くとどうなるのか心配ですが、もう少し様子を見てみても大丈夫なのでしょう か?
もしそちらに連れていくと、どのような診察をしていただくことになるのでしょうか?
できるならば移動のストレスをかけたくないと思っています。尿や便だけの検査で原因は特定できるのでしょう か?
また、私たちが自宅でできるような食欲増進方法や効果的な栄養の取らせ方などがあれば教えていただけないで しょうか?

【回答】
確かに体重の減少幅が大きいですね。
原因として考えられるものは多数ありますが、夏から秋にかけては全体的な気温が低下するだけでなく1日の温度変化が激しいので、一定の体温を維持するために過剰なエネルギー消費を行ってしまうケースがあります。
現在通院中の子の中でタイリクモモンガの子や少し種類は離れますがフクロモモンガの子で同様の現象が見られています。
特に便が硬く小さくなるのは栄養の吸収率が上がった時に見られるので、今の状況から考えると可能性は高いですね。飼育下で一定の環境を保っていても 影響を受ける子は少なくないようです。
ただ、ほかの事も考えられるので少なくとも便だけでも検査する方が良いと思われます。
原因がはっきりしない場合は食欲を刺激する方法は保温などに限定されてしまいます。まずは早めに便検査をして、何か手がかりが無いかを調べてあげることをお勧めします。
2005/9/10
私は病院に行けなかったので、旦那さまが書いたレポートです。

★検便
今回もコクシ出ず。 おそらく駆除できたものと思われる。
ただし体内の奥の奥に潜んでいて、コンディションが悪くなったときに出てくる可能性は0とは言い切れない。
季節の変わり目等の体調変化が起こりやすい時期に注意。

★自然に落ちているドングリ等にコクシが潜んでいるかどうかについて
落ちているものにコクシ等の寄生虫が潜んでいる可能性はないとは言えない。
しかしそんなに多く潜んでいることはなく、通常なら自己免疫力等によって発症しなかったりする。
よっぽど多くのコクシに汚染された地域に落ちていたものでなければ、そうシビアになる必要はない。が、生存力の強い原虫のため万全を期するのであれば熱消毒を加え るのが無難である。

★身体をこすりつけることについて
かゆい場合に身体をものにこすりつけることはある。頻繁に行うのでなければ問題はない。
もし皮膚病等がある場合は、かゆくて自身で噛んだりすることによる脱毛や、皮膚が赤くなるといった症状が出る。
暑い時期等で体温調整のために皮膚を冷たいものにこすりつける場合もある。
2005/7/3
またまたコクシジウム検出。でも今回はほんとに少ないみたい。今までは40倍ので1視野ごとに1個見つかったけど、今回は400倍の視野で1個しか見つからなかった。今までに比べてみると優秀だ。もうひと息な感じなので、ここで落としておきたいですねということで、また2週間投薬することになった。今回もサルファ剤単体。2週間投薬して、次の検便は1ヶ月後。そこで検出されなければしばらく休薬できるようだ。但し代謝が落ちる冬前にもう一度検査が必要とのこと。冬というのは怖い季節なのだそうだ。
以前に比べて体重がかなり増えているので、今回は処方量を増やした。前までは体重50gで処方されてたけど、今回は70gで。現在体重が71〜72gなので。
お薬を飲めば一時的にはコクシジウムはいなくなる。もし小屋に付着してたのを食べたとしても、投薬中ならお腹の中で消えるはず。でも投薬後に入ってくる可能性もあるのかなと思い、環境に付着してるコクシジウムはどれぐらい生きるものなのか先生に聞いてみた。すると、「寄生虫類の中ではトップレベルで生きてますね。数ヶ月単位で生きてますよ」とのこと。卵とか種みたいなものなので、周りの環境変化にかなり強いらしい。熱湯と紫外線にはかなり弱いけど。
現在は2週間に1度、熱湯消毒している。「まぁ熱湯かけてるんであれば大丈夫とは思うんですけどねぇ…。でも万全を期すなら、もう少しその頻度上げてみてもいいかもしれませんね。」とのこと。先生もうちの飼育環境を見たわけじゃないから、小屋の中でコクシが生き残ってるのかどうかの判断はできないだろう。
今回もコクシ以外の便の細菌はすごく良い状態みたい。早くコクシジウム消えてくれたらいいなぁ。
2005/6/4
サルファ剤単独で投薬した結果、今回コクシジウムは見られなかった。便の中は、かん菌は少し見られるけどそれ以上に善玉菌が活発で、なかなか良好な状態だそうだ。でもここで投薬をやめると、今までの経緯からまたコクシ復活の可能性もあるので、今回ももう1クール、サルファ剤単独で投薬することになった。犬のコクシジウムに使うようなもっと強い薬もあるそうだが、小さい動物の場合どんな影響があるかわからないので避けて、弱いけど安全な範囲で投薬していく。薬のせいで体調壊しては意味がないので。
飼い始めて半年ちょっと、ずーーーっと薬を飲ませている状態。こんなに長引くものなのか?と聞いてみる。コクシジウムは卵みたいな形でほとんど動きがない状態でいるので、そういう原虫は動き回る虫よりも駆除が困難なのだとか。殺虫剤なんかを考えてみても、動いてる虫は仕留められても卵にはなかなか効かないというのと同じような感じとのこと。コクシに感染して、薬を続けて半年たっても落とせなかった犬もいたそうだ。長い戦いだなぁ。
ちょっと前、トマトやニンジンを食べた後に真っ赤な便をしたので、食べ物の色が便に出ることがあるのか聞いてみた。その時の消化器官の状態によって、食べ物の色がそのまま出ることはよくあるそうだ。色の変化が一時的で、すぐに元に戻るようなら問題ないとのこと。赤い便が長く続くようなら出血の可能性もあるから診察が必要だが、銀ちゃんはすぐに元通りになったので大丈夫だ。
2005/5/21
前回4週間薬を飲ませたのに、投薬終わってから2週間経った今日、またコクシが現れていた。
先生曰く、「コクシジウムは僕らからすれば回虫なんかよりたちが悪いから、早く落としてしまいたいのだけど…」でもなかなか落ちない。先生も困ってしまっていた。
恐らく、今までと同じように薬をやっても、また同じパターンを繰り返すだけだろうということで、今回は少し薬を変えてみることになった。
今まで与えていた薬は、サルファ剤とトリメトプリムの合剤。サルファ剤はコクシジウム駆除の薬で、トリメトプリムとは抗生物質の一種。これを混ぜることによって相乗効果が出て、少量ずつでもコクシ駆除の効果は倍増するらしい。でも今までこれでうまくいかなかったので、今度はサルファ剤のみを与えることになった。これはどれぐらい効くかわからないけど、安全な範囲の量を処方するので体に影響が出てしまうことはないとのこと。
また2週間飲ませてから検便。
2005/4/23
今日はコクシは見られなかった。いつも投薬すると消えるのだけど、投薬をやめるとまた出てきてしまう。なので、今回は先生の判断でもう1クール投薬をすることになった。間違いなく薬の効果は出ているが、銀ちゃんの場合はここで投薬をやめると今までの経緯から見てもまた復活する可能性が高いので、今度こそ撲滅するために最後のダメ押しをするとのこと。あと2週間薬を飲ませて、次の検査は1ヵ月後でいいそうだ。
今回は少しだけカン菌が多め。でも良い細菌もきちんと働いてるし気にするレベルではないとのこと。
2005/4/9
またまたコクシジウムが出た。ほんとにしつこいですねと先生も苦笑い。薬を強くするという方法もありますが…とのことだったが、副作用が心配だし今のところ状態も良さそうなので今までと同じ薬で気長にやっていくことにした。先生の経験則で、データに基づくものではないけれど、冬の間は代謝と共に抵抗力も落ちてしまっていて病気も治りにくかったりするけど暖かくなると抵抗力も上ってくるかもしれないということなので、銀ちゃんの抵抗力が上ってコクシに対抗できるようになることに期待だ。
体重が、1ヶ月ほど前は64gほどだったのにここのところ54〜56gになっている。「冬の間に脂肪を蓄えるということがあるのですか?」と聞くと、野生ならそういうこともあるだろうが、飼育下ならいつでも一定量のエサがあるからそういうことはあまりないだろうとのこと。むしろ冬の間は運動量が減っていて、食べた分だけ消費できてなかったのかもしれないとのこと。これぐらい小さい動物は、摂取量と消費量の差による体重増減がはっきり出るそうだ。確かに最近運動量は増えてる。げっし目の小動物は、恒温動物ではあるけども体温調節は爬虫類に近いそうで、周りの温度にすごく左右されるらしい。周りの温度によって自分の体温を調節しなければならないので、そういう負担を減らして寿命を延ばすためにも年中ケージの中の温度湿度調節は不可欠。
モモンガが体格的に成熟するのはどれくらいなのかと聞いてみると、性の成熟は個体差があるけど体格は生後3ヶ月もすると大人と同じくらいになるそうだ。銀ちゃんはちょっと小さめなのかな。成長期が終わって体格・性的に成熟してしまうと、悲しいけれどあとは老化が始まってくるので、老化を遅らせるために環境管理をがんばってくださいとのことだ。
2005/3/26
 コクシジウムは見られなかった。2週間後にもう一度検便して、もしそれで検出されなかったら、最後の駄目押しで投薬しましょうとのこと。検出されなければ薬は飲まさないと思いがちだけど、少し間を置いて駄目押し投薬をすると効果的らしい。もしかすると、顕微鏡に映ってないものがあるかもしれないので。今までなかなか落とせなかった経緯もあるので慎重に丁寧にお薬飲ませて撲滅させていきましょうとのこと。
 ここ2〜3日、便がゆるめで体重も減り気味であることを告げると、腸内の最近のバランスはいいのであえて下痢止めのような薬を飲ますこともないでしょうとのこと。もし与えるとしたら軽い整腸剤ぐらいだけど、もう少し様子を見てみて治まらなければ与えようということになった。おそらく、私が留守にしたことによる環境変化のストレスが少し出たのと、ここのところ暖かかったり寒かったり差が激しいのでその辺の影響も大きいのかもしれないとのこと。温度計の上ではきちんと管理できているようでも、実際は外部の環境変化には大いに影響を受けてしまうので。
2005/3/11
 またまたコクシジウム復活。薬を少し強い種類のものにするという手もあるが、犬なんかには有効だけど小さな動物に対しては体にどう影響が出るかわからないとのことなので、今までと同じ薬で気長にがんばっていくことにした。
 コクシジウムの量は非常に少なくて、以前見つかってる経緯があるので一生懸命探したらやっと見つかった程度らしい。もし流れ作業的に検査をすれば見つからないかもしれないぐらいの量とのこと。周りの環境から入ってきたよりは、体内に残っているものが出てきてる可能性が高いそうだ。
 その他の細菌は、かん菌が若干目立つが概ね良好。かん菌は寒くて代謝が下がってる時期に増えることもあるようだし、心配するレベルではないとのこと。また2週間投薬だ。
2005/2/11
 コクシジウム再発。20視野ぐらいに1コしか見えないから少ないけれど、出てしまった以上はまた投薬になりますとのこと。
 前回あまりよくなかった腸内バランスは、今回はかなりマシになっていた。カン菌は少し見えるけど正常の範囲内だし、連鎖球菌は見えなかった。
 コクシジウムの薬を飲ませると食欲が落ちるのですがと聞くと、コクシの薬は苦くて、苦いものを食べると他の物でも口に入れるということを拒絶しがちになってしまうことがあるそうだ。コクシの薬が腸のほかの細菌に影響を及ぼすことはまずないので、薬の影響で腸のバランスが乱れて食欲が落ちるということではないらしい。
 ゆるい便は全くしなくなったのだけど、便の粒が小さめで乾燥気味なのはどうしてかと聞くと、ここのところ寒いので、寒くなると代謝が下がりその関係で小さかったり繋がってたりする便をする子はいるとのこと。飼育環境での温度湿度をいくらきっちり管理してても、やはり完璧というのは無理でどうしても周りの環境に影響されるので、代謝が下がっているのでしょうとのこと。下痢が続くのなら問題だけど、便が小さいというだけで他に異変がないなら大きな問題はないと思われるとのこと。
2005/1/25
 コクシは見えなくなった。でも糞に出てなくても隠れてるのが復活する可能性もある。
コクシはいなくなってるけど、カン菌とか連鎖球菌とかいう悪玉菌の割合が若干多いらしい。そんな活発な菌ではないから、さし当たってどうなるってこともないし、薬が必要なレベルでもないそうだ。与えるとすれば整腸剤ぐらいだけど、それも今の段階ではどっちでもいいぐらい。ただ、便がゆるいときがあるのはその菌の影響かもしれない。はじめのうちは固い普通の糞をして、最後のほうにゆるいのをするのは、大腸が弱い子の典型的なパターンだそうだ。ただ、食べ物の栄養分は小腸で吸収するが、水分も90%は小腸で吸収されるとのこと。洗濯物を脱水したけど乾燥はしてないぐらいの状態らしい。なので、栄養や水分の体への吸収はとくに問題ないでしょうとのこと。
 腸内細菌のバランスが弱いのが生まれつきなのか、コクシや繊毛にいためつけられたせいかわからないが、当面は食事に気をつけて様子を見ようということになった。動物性たんぱくは必要ではあるが、チーズやミルクといった加工品は腸にあまりよくないようなので、それはやめることになった。穀物やペレットや野菜・果物からビタミン・たんぱく質をとれているのであれば、あえて動物性を与えることはないそうだ。もともと限りなく草食動物に近くて、少しだけ動物性を食べる体なので、種子類から与えるのでも十分らしい。2週間食事に気をつけて、また検便。
 水をたくさん飲むのは大丈夫なのか聞いた。飲む量は固体によってさまざまで、なんともいえないけど、高齢の子が異常に飲むというのは内蔵疾患の可能性もあるが、銀杏みたいな若い子であればたぶん大丈夫だろうとのこと。一般的な水分の必要最低量は、体重1キロにつき60cc。なので、60gの銀杏なら3〜5ccとのこと。でも、それよりたくさん飲んでいたとしても、いつもと比べて極端に多いことがなければ大丈夫。毎日安定していれば問題ないとのこと。冬場の空気の乾燥のせいで、飲む量が多めになることもあるようだ。
2005/1/11
 コクシ再発見。おそらく以前落としきれてなかったのだろう。便の中に見えなくなっても、まだ腸の奥に潜んでることは多いので。
 薬を2週間飲ませて、その後2ヶ月様子見て、の繰り返しで、最終的に駆除していこうとのこと。体調落とすと発症しやすいので注意。
 せん毛虫はいなくなっているようだ。薬をなかなか飲んでくれなかったと言うと、「苦いんですわ」とのこと。でも、せん毛虫は弱いから、うまくいけば1回飲んだだけで消えてしまうこともあるので、残してしまう日があっても大丈夫とのこと。相撲でたとえるなら、せん毛虫は幕下、コクシは大関クラスだからしつこい。こちらもしつこく対策する必要がある。
 便の出血などは全くないし、コクシの量も少ないので、当面問題はないと思われる。
 顕微鏡の倍率は、大きく見るときは400倍、広く見る時は100倍。ただ、手でスライドを動かすような顕微鏡だと動きすぎてしまってコクシは追えないそうだ。原虫はすごく小さいので、家庭の顕微鏡で見るには厳しいそうだ。ただ、回虫とか、便内の菌の状況なら45倍程度で見えるので、健康チェックの役には立つだろうとのこと。
 ちなみに、人間が風邪を引いててモモンガに接しても、モモンガに悪影響があることはないそうだ。
2004/12/21 メールの病院に転院
 下痢と食欲不振が心配で、病院へ。今度はK医院。とても丁寧な先生で、モモンガについての知識もあるようでよかった。
 コクシが再発。ただ、自然界では当たり前のようにいるので、そんな心配することもないと。下痢はコクシが原因かもしれないけど、食欲は、コクシが出たことによって落ちたのか、逆に体力が落ちたことによってコクシが復活したのかはわからないとのこと。
 糞の状態は、良い菌もちゃんといるし、悪玉菌もいることはいるけど少ないので、本人の免疫によってうまく抑えられている状態。悪くはないとのこと。
 寒くなってくると食欲や代謝が減ってくるそう。だから、できるだけ暖かくして、食欲ないうちは25度〜30度を保って、あと湿度にも十分に気をつけるようにとのこと。暖房してるとカラカラになってしまうので、たとえば濡れタオルをつるしておいてもすぐにカラカラに乾いてしまうので、うまく対策をとって50%以上は保った方がいい。
 いちばん負担になるのが、激しい温度と湿度の変化。暖かければ、あまり動かなくても常に高い代謝を保つことができるけど、寒いとエンジンをかけるために運動をたくさんしないといけないらしい。
 例えば、ケージ内で温度のムラが大きいと、暖かい寝床から、寒い排泄場所に行っただけでそのまま動けなくなってしまう例もあるらしい。15度とか、低い温度で一定にしておけば、それなりに調子よく過ごすけど、常にエンジンをかけたまんまで安定してしまうので、寿命は延びないそうだ。
 あと、ペレットを食べないとどうしてもたんぱく質が不足するみたいなので工夫が必要とか。ミルワームは嗜好性が高く、確かによく食べるが、そのままでは栄養バランスが悪く脂質も多くて太りやすく、それよりもコオロギの法が栄養的にマシらしい。でも、100匹単位で売ってるコオロギを、どう使い切るかも難しいところ...
 お肉は、確かに野生では死肉を食べたりするが、それは他に物がなくやむなく食べる程度なので、飼育下ではお肉は消化の面であまり安心できないらしい。
 巣材についても聞いてみた。綿はどうなのか? 石油製品のフリースとかは進められないが、100%綿花からできてる無漂白のものであれば、飲み込んで器官につまるとかアレルギーになるとかはそんなに例がないそうだ。賛否両論あるけど、使っている人もたくさんいるし、先生も悪いとは思わないとのこと。ただ、保温という意味では、確かに体の外側は暖まるけど、体全体暖めようと思うと暖かい空気を吸うというのが大事なので、やはり温度の管理は大事だ。
2004/11/26 先生への質問メール
【質問】

 我が家のアメリカモモンガですが、赤ちゃんだったので水槽に入れて、保温して飼育してました。
 順調に大きくなって、離乳して固いフードも食べるようになりましたので広いケージに移そうとしています。
 高さ90センチのケージを用意し、コーナーステージや山で拾ってきた枝を洗って入れて、巣箱、床材、エサ箱などそろえて完璧と思ったのですが、いざ彼を引越しさせると広いケージがどうしても落ち着かないようで、「出してくれ出してくれ」というようにずっとケージ伝いに走り回ったりケージをかじったりします。好きなかぼちゃの種を渡しても見向きもせず、とにかく暴れてます。夕べは一晩中そんな感じだったようで、今朝目覚めて見てもそんな状態でした。
今日も朝からしばらく様子を見てたのですが、昼前になっても眠る様子もなく、しまいには鳴きながら暴れだしたので、これはだめだと思い水槽に戻しました。そうしたらやっと落ち着いて眠りました。
 広いケージをこんなに嫌がるのはどうしてなのでしょう?いくら落ち着くとはいえ、このまま狭い水槽で飼い続けるのもかわいそうだと思いますし・・・(ちなみに、コクシ対策で毎晩水槽を掃除しますので、その時に1〜2時間ほど部屋に放して遊ばせています)
【回答】
 まず、モモンガさんは自然界において非常に立場が弱く臆病な性格をしています。飼育下で小さな頃から飼っていると、ヒトに対してかなり慣れるケースは多いですが、本能的には警戒心が強い為に急な環境変化を好みません。
 実際ちょっとした環境の変化で体調を壊したりする事も珍しく無い為、環境を変更する場合は、例え新しい環境が理想に近い環境であっても徐々に慣らせる必要がありますね。
 部屋で放すのと、大きくてもケージに放すのとでは本人が受けるストレスは全く違います。本来であれば今までの環境と新しい環境をうまくジョイントさせて、慣れて来たところで引越しさせるのが理想的なのですが・・・・。
 まだ小さい子なので焦らずにゆっくりと環境改善するようにして下さいね。
2004/11/15 先生への質問メール
【質問】

 こんにちは。はじめまして。先生がモモンガについてのコラムを書かれていたのを拝見し、メールさせていただきました。
 1週間前に、我が家に生後1ヶ月半ぐらいのアメリカモモンガの赤ちゃんをお迎えしました。念のため近所の動物病院に連れて行き、便を調べてもらうとコクシジウムがいるとのことでした。
 現在、とても元気で食欲もあり、便も固形です。お薬を毎日飲ませて下さいと言われましたが、薬をミルクに溶いて与えても匂いがするのか飲んでくれません。薬を溶いたミルクを離乳食のチップにしみこませると食べるのですが、一度に全部ではなく、丸一日かけてゆっくり食べています。お薬は決まった時間に一度に飲ますのではなく、こういう与え方でも大丈夫なのでしょうか?
 主治医先生は、モモンガについてはきちんとしたデータがないので、詳細に健康診断をするのは無理だし、万一の時に正しい対処ができるかどうかもわからないと言われます。
 そこらへんのネズミを捕まえてきて飼ってるのと同じだからどんな細菌を持っているかわからないし、決して部屋で放してはいけないとも言われました。もし噛まれたりした場合は、すぐに病院に行くようにとのこと。
 確かにそうなのかもしれませんが、うちの子は噛み癖もありませんし、せっかくベタ慣れ状態で、毎晩「出して!遊んで!」と訴えるので、毎日1回はケージから出して遊んであげたいと思うのです。やはりケージからは出さないほうがいいのでしょうか?ちなみに、放す部屋は1室だけで、他の部屋には行かせません。
【回答】
 まず、コクシジウムに関しては、正確な投与量を直接経口投与するほうが確実ですね。コクシジウムの駆除に使用する薬は苦味が強い物が多く、食事に混ぜたり、飲水投与は難しいと思います。また、時間が経過すると効果が十分に得られない事もありますね。
 私自身も国内、海外の文献などを色々と読み漁り得た情報や、協力的な患者さんからの情報等を参考に現在に至っています。
 コクシジウムなどはっきりとした症例に対しては治療も可能ですが、細かな異常に関しては解らない部分が多々あるのは確かです。
 ただ、これはモモンガさんに限らず、小さな動物たち全体に言える部分もあります。
 例えば身近なげっ歯類であるハムスターさんでも血液検査が十分に出来ず暫定的な診断をする事も多々ありますからね。
 また、衛生面を100%完璧にしようと思うのであれば確かにどんな動物たちと暮らす事も不可能だと思います。先日も当院のBBSで質問がありましたが、何の問題も無いように見える猫ちゃんでも「猫引っ掻き病」と言う病気が話題になる事もあります。
 私自身様々な動物たち(ワンちゃん猫ちゃんから爬虫類や猛禽類まで)と生活し、それ以外にも毎日動物たちに触れていますが、その事が原因で噛まれて怪我をする事はあっても、病気をもらった事はありません。たまたま、抵抗力が強いのかもしれませんが、野生から捕まえてきた訳ではないので、ハンドリングに関しては問題無いと思いますが・・・。
 うちの患者さんのうちで生まれたフクロモモンガさんの子供はそれはそれはベタ慣れ状態で腕やてにしがみつく姿は何とも言えません。私が飼っていたら見るだけで過ごす事は多分不可能だと思います。(笑)
 もちろん、モモンガさんに限らず、動物たちは全身をグルーミングする為、身体中に便をつけているのと同じなんだと言う認識は必要です。ヒトそれぞれで抵抗力や免疫力も違いますので、部屋で放すことが100%安全とは言い切れないのは確かですが、絶対にダメとも思いません。
 ただし、今年の9月に40代の男性がハムスターさんに噛まれてショック死したと言う事件がありました。この場合は細菌やウイルスと言うよりも、その男性本人が、ハムスターさんの唾液に対してアレルギーが出たと言う特殊なケースだったようです。
そう言ったケースも踏まえて判断してくださいね。
 最後になりましたが、少なくとも自分自身が食事をする時に必ず手を洗ったり、間違って噛まれたりした時はきちんとヒトの病院で診察を受けるようにして下さいね。


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